YuuShiz

[ 2015年撮影 ]


去年の夏のこと、付き合って初めての夏。彼女が「一緒にプールに行きたい」と言ってくれました。プールといえば水着を着なくてはいけません。僕は小学生以来プールにも海にも行きませんでした。理由は水着を着たくなかったから。でも、無垢な笑顔の彼女を見るとどうしてもプールに行きたくなり、水着を買うことにしました。僕の普段の格好は男性的です。ブラジャーもしません。そんな僕に着られる水着なんてあるのでしょうか。二人で大きなマリンスポーツ店に行きました。店員は勿論僕達を女性同士の二人組として見るので可愛い水着を勧めてきます。その次のお店も、そのまた次のお店も。僕はだんだん嫌気がさしてきました。やっぱり僕みたいな人間はプールになんか行くべきじゃない。それでも彼女は諦めませんでした。一生懸命探してくれました。ようやく見つけたのが露出の少ない競泳用の水着。これならまだ着られるかな。ただ問題は胸の部分にパッドが入っている為、膨らみが少し目立ったこと。これも彼女は考えてくれました。パッドを取って、そこに肌を傷めない素材の布を水着に目立たないように縫ってくれたのです。おかげで、気にすることなく水着を着ることが出来、彼女とプールで思い切り楽しむことが出来ました。また彼女は、夏はTシャツ一枚で胸が透けてしまうということで、インナーにタオル生地を縫い付けてくれました。それまで胸を気にして猫背でいた僕は胸を張って歩くことが出来ました。当事者でなければなかなか共感するのが難しい問題に、彼女はすぐに理解してくれました。それだけでなく、僕の心を傷つけることなく、いつも最善の方法で解決しようと努力してくれます。僕はそんなパートナーと出逢えて本当に幸せを感じました。

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