YA

[ 2015年撮影 ]


どの出来事を書こうかとお互いが出し合った思い出を一つに絞れず、出会ってからこれまでのことを文章にします。わたしたちは、付き合いはじめてからきょう(7/2)で265日と、熟年夫婦の足元に及ばないひよっこなカップルです。6歳の年の差がありながら、とてもニッチな嗜好や空気感のようなものも似ていて、時間の共有するうちに自然と惹かれ合い付き合うことになりました。クリスマスには教会のミサへ、誕生日はお互いが相手を思って少し手の込んだサプライズをし、憧れの地へ癒しの旅行なんかもしたりと、月並みでこそあれカップルらしい日々を送っています。共有する時間が増えるにつれ、お互いの色んな一面も知ることになります。時として摩擦を生む行事は、常に機械的な安定感ではないということに「人間らしいさ」を感じます。根っこの部分がとても似ているわたしたちの大きな違いは、愛情表現。情熱的に、言葉に行動にしてしまう私とは対照的に、彼女は無口で積極的なタイプではなく、じっくりと心の中で温めるひとなのでしょう。ある時、二人で行った展覧会で初対面の人に花を贈るプログラムに参加をしたとき、シャイな彼女はなかなか相手を見つけることができず、わたしが茶化すように「じゃあ、今からわたしが初対面になるね」と言うと、彼女は大慌てで「ダメだよ」と強く言いました。また違う日に、わたしが夢でみた超大作から印象的だったキーワードを占ってみると「新しい恋の到来」という結果。それに対して、彼女は「困る」と言ってくれました。手に取るようにわかる相手が興味を持つ物事と違い、言葉にしないとわからない気持ちに、わたしは大人気なくも、もやもやと過ごす時もあるけれど、ふとした時に愛情を感じてとても好きだなと相手を想うのです。付き合いたての頃に彼女がくれた手紙を読み返してみると、先を見越すような言葉が書かれていました。無口で真面目な6歳年下の彼女は、わたしよりもずっと大人で、静かに受け止めてくれるそんな人です。今回、写真を撮って貰った事に、彼女はポツリと「ハネムーンまで終えたようだ」と言いました。いつの間にかハネムーンを終えてしまっている、265日を過ごしていました。病める時も、健やかなときも、死が二人を別つまで側にいたいと密やかに告白します。ひとまずは、一年の節目である100日後を楽しみに、また日常を過ごします。

Back

SHARE