MICUSHIKI

[ 2015年撮影 ]


先日二人でいった温泉旅行で、なんとなはしに、焼き物の窯元を訪れた時のこと。店と工房が一体化している、やさしくて自由な雰囲気の空間、布志名焼の湯町窯さん。奥から、「いらっしゃい、いくらでも、好きに見ていってね」と出迎えてくれた3代目。いろいろと話しているうちにに、「あなたたちはどんな関係なの?」という話題に。会ったばかりだし、このくらいの年齢の人(たぶん70代くらい)には同性パートナーと言っても伝わらないだろう。彼女と顔を見合わせて、ちょっと考えたあと、私は「一緒に住んでるんです」と答えた。「ああ、そうなの。あれかな?今はやりの女性同士の、パートナーなの?」「あ、そうなんです!」と言いながら、これが旅行中もっとも驚いた瞬間だった。私たちは、普段からセクシャリティも関係性もフルオープンで生活しているけれども、さすがに初対面のご年配の男性にはそのまま伝えても伝わらないだろう、と思っていた。でも、関係ないのだ。初対面でも、年齢がどうであっても、男性でも女性でも(もちろんそのほかの性別の人でも)。自由な心をもっている人には、受け入れられないことなんてないのだ。彼曰く、精神年齢は10歳だよ、とのこと。「私たちも、いつまでも彼のように自由闊達に、優しく、楽しく生きていきたいね~!」と話しながら湯町窯を後にしました。そのとき買った、マグカップ、スープ皿、小皿、を食卓で目にするたびに、彼の自由な心を思い出す。おおらかで、豊かで、奥深い作品ばかり。「好きなことを、好きなときに、好きなだけやろう。社会的なこうあるべきとか、これが幸せだとか、認められないと幸せじゃないとか、そういうことにとらわれる必要なんて一切ないよね。」

Back

SHARE